2024年問題とは
日本の建設業界における
重要な課題の一つとして浮上しています
この問題は、2024年に日本で働く
労働力が不足するという
予測に基づいており
特に建設業界に大きな影響を
及ぼす可能性があります
人手不足の建設会社経営に
対する影響は、さまざまな
側面から考えることができます
労働力の確保難
2024年問題が現実のものとなると
建設業界はますます労働力を
確保する難しさに直面するでしょう
建設プロジェクトは多くの
人手を必要とし、質の高い労働力が
不足すると、プロジェクト遅延
品質の低下が懸念されます
賃金の上昇
人手不足が進行すると
建設労働者への需要が高まり
賃金の競争が激化する可能性があります
これにより、建設会社は
高い労働コストを抱えることになり
収益へのプレッシャーが生じるでしょう
技能労働者の不足
特に高度な技術を持つ労働者
例えば設計者や施工監督者などの
専門家の不足が深刻な問題となる
可能性があります
このような人材の不足は
プロジェクトの品質
安全性に影響を及ぼす可能性が高いです
東京商工リサーチが2023年10月
公開した調査レポートで
建設会社の約7割が
「2024年問題は経営にマイナス」と
回答しています
これまで残業・休日出勤前提で
1人でやっていた工事を2人でやる
工期を延ばして対応するので
人件費、輸送費などの
コストの増加を懸念する会社が多いです
他方で、現場の労働環境の
改善につながるのでプラス
という意見もあります
https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198074_1527.html
筆者は厚生労働省のデータ等から
建設業の人手不足は転職による
影響が大きいと分析しています
「2024年以降、この転職が活発化し
経営に支障を来たす企業が増える」
「採用・定着競争力ある会社の業績は
伸び、二極化が加速する」と予測
厚生労働省の雇用動向調査
総務省の労働力調査などから
そもそも建設業の人手不足が
なぜ起こるかから検証していきます